積立NISAを始めようとしている方へ
私が選んでいる銘柄の3つを紹介します!
はじめに 〜つみたてNISAについて〜
つみたてNISAとは、特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。
2018年1月からスタートしました。
本来売却時にかかるはずの手数料(利益に対する約20%)がかからずに運用できるため、投資をこれから始めようとしている方はまずはつみたてNISAから始めることをオススメします。
つみたてNISAの対象商品は、手数料が低水準、頻繁に分配金が支払われないなど、長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されており、投資初心者でも低リスクで資産運用を行うことができます。
私は毎月上限いっぱいの33,333円で2021年1月から楽天証券で積み立てています。
一度設定すれば、ときどき比率を考え直したりすれば良いだけなので、毎日のようにチャートを見たり取引をしたりして、時間を奪われることがないのが長期積立の利点です。
利用できる方 | 日本にお住まいの20歳以上の方(口座を開設する年の1月1日現在) |
非課税対象 | 一定の投資信託への投資から得られる分配金や譲渡益 |
口座開設可能数 | 1人1口座 |
非課税投資枠 | 新規投資額で毎年40万円が上限(非課税投資枠は20年間で最大800万円) |
非課税期間 | 最長20年間 |
投資可能期間 | 2018年~2042年 |
投資対象商品 | 長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託(対象商品についてはこちら) |
投資対象商品については全員の方が頭を悩ませていると思います。
そこで、3日考えに考えた私が選んだ商品を紹介します。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
まず紹介するのが、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)です。
これは、多くの方が選んでいる商品で、SNSでもこの商品を目にすることも多いと思います。
そのくらい優れた商品であると言えます。このeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のみ積み立てている人もいるくらいです。
S&P500指数とは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスLLCが公表している株価指数で、米国の代表的な株価指数の1つです。
市場規模、流動性、業種等を勘案して選ばれたニューヨーク証券取引所等に上場および登録されている500銘柄を時価総額で加重平均し指数化したものです。
組み入れ上位銘柄には、マイクロソフト、Apple、Amazon、TESLAなどアメリカの有名企業が軒を連ねています。これらの企業を含めアメリカの優良企業にまるっと投資できちゃうわけです。
上のチャートがS&P500の10年チャートです。2020年のコロナショックで一時的に下落したものの、右肩上がりで上昇を続けています。
信託報酬率という運用にかかる費用率も0.0968%とトップクラスの費用がかからない商品です。
20年間積み立てるため、0.数%の違いでも後々大きな差になってくるので検討する際には気にしておいたほうが良い数字です。
正直、世界がこのままアメリカ一強で20年間変わらなければ、この商品だけを満額で運用すれば、トップクラスに運用益が得られると思います。
ですが、私はそう上手くはいかないと考えているため、後述する2つの商品も組み入れています。
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
次に紹介するのはeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)です。
これは簡単に言うと日本を除く世界の国の株式に投資する商品です。目論見書の円グラフがわかりやすいのでこちらをご覧ください。
このようにヨーロッパやアジアを含めて対象に組み入れることができます。
とは言ってもアメリカの割合は6割超ですが、、
↑↑↑については、アメリカに何か起きれば組み入れ比率は、見直しがあるので安心してください。
さらに、このアメリカの投資対象の内訳は先述したS&P500以外の銘柄も含まれているため、厳密にいうとアメリカ市場に対する投資対象の幅は広がっています。
アメリカだけでなく、世界中を対象にして少しリスクを分散させようとしている商品、といった考え方で良いかと思います。
良くも悪くも均されるため、プラスの国の利益率はその分減少しますし、マイナスの国の分は相殺されます。そのため、私が投資している商品の中で一番リスクが少ない商品であると言えます。
これと似た商品で、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)という日本も組み入れ対象になっている商品もあります。初めの頃私はこの商品を積み立てていましたが、日本を除きたいと思うようになってきて、途中からeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)に変更しました。
なぜなら、日本の経済の未来に成長が見込めないからです。(あくまで個人的意見です、、)
上がらない給料、増え続ける税金、可処分所得がどんどん減っていくのに政策は継続的なものはせずにその場しのぎの現金やポイント給付しか実施されません。コロナを契機にさらに他国との経済格差は広がっていくことは容易に想像できます。
この商品であると6%ほど日本が組み入れられているのですが、マイナスになると予想できるのにわざわざ銘柄に組み入れたくないですよね。そんな方にもeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)はリスクをさらに低く積み立てていきたい方にオススメだと思います。
ちなみに、信託報酬率は0.1144%となっています。
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
最後に紹介するのが、eMAXIS Slim 新興国株式インデックスです。
これは、円グラフを見てわかるとおり、新興国つまり、これから経済成長が見込める国への投資がメインの商品となっています。
私が持つ商品の中では最も高リスクで、SNSでもこの商品をオススメしている人はあまり見かけません。
つまり、今の経済からするとアメリカに投資するのが一番ベストだから、新興国の商品に目を向ける必要がないからです。もちろん今の経済状況だけで考えればその考え方で良いと思います。
ですが、つみたてNISAは20年運用期間があるため、今の状況だけを見て投資する方がリスクはあると私は考えています。
コロナで報道されないだけですが、インドやアフリカをはじめ、人口が急増している国では経済の爆発的成長が見込める国がたくさんあります。それが実現すれば、一番利益率が上がるのはこの商品なのかなと個人的に思っています。もちろんその逆でほとんどの国で期待以上の経済成長が見込めなければ、その分利益は減少してしまうでしょう。ただ、インターネットリテラシーはどの国も高い水準で教育が行われているため、今後のITの時代を牽引していく国は新興国の中から登場していくことになるでしょう。
リスクが少なからずあるため、信託報酬率は0.1870%となっています。
それでも、信託報酬率は他の商品と比べたらものすごく安いです。
また、ロシアについては順次売却が行われて組み入れから除外されるようなので、投資信託について最新の情報をチェックしましょう。
商品ごとの積立金額と割合
最後に、3つの商品にどの程度の割合で積み立てているのか紹介します。
現在はアメリカ以外の株式の状況があまり良くないため、米国株式に多めに積み立てています。
コロナが完全に収束し、米国以外の情勢が上向きになれば、米国60:その他40くらいまで比率を変えたいなと考えています。
どちらにせよ、アメリカへの投資は多めにしておきましょう。
銘柄ごとの積立金額の割合
積立銘柄 | 金額(月額) | 割合(%) | アメリカの割合 |
---|---|---|---|
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 14,000円 | 42% | 100% |
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | 12,333円 | 37% | 60% |
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 7,000円 | 21% | 0% |
国別の投資対象割合と金額
投資対象の国 | 割合(%) | 金額(月額) | 内訳 |
---|---|---|---|
アメリカ | 64% | 21,399円 | 米国株式(S&P500)100%+全世界株式(除く日本)60% |
先進国 | 10% | 3,453円 | 全世界株式(除く日本)約28% |
新興国 | 25% | 8,479円 | 全世界株式(除く日本)約12%+新興国株式インデックス100% |
まとめ
銘柄選びについて私が選定している3つを紹介させていただきました。
つみたてNISAができる商品は絞られていますが、なかなか選定は難しいと思います。
アメリカなど経済成長が見込め、
かつ、信託報酬率が低い商品を選べば、何も問題ありません。
組み入れ比率を真似していただいても良いですし、他の商品を選んでいただいても結構です。
銀行に預けっぱなしのお金ありませんか。ただ預けておくだけでなく、お金に働いてもらい資産を上手に運用していきましょう。